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2023.10.2

2023年10月28日~11月24日の会期で、執行草舟コレクション「Zen y Arte 禅と美ースペインからのまなざし」展 於駐日スペイン大使館 が開催されます。

「禅と美-スペインからのまなざし-」展公式HP

「禅と美-スペインからのまなざし-」展公式HP


 駐日スペイン大使館、執行草舟コレクション・戸嶋靖昌記念館主催、臨済宗円覚寺派大本山 円覚寺、サラマンカ大学、国際交流基金協力による「禅と美ースペインからのまなざし」展を開催いたします。(会期:10/28(土)~11月24日(金)予定、【開館】月~土、11/23祝、【閉館】日曜、11/1、11/3 【開館時間予定】月~木 10:00~17:00/金10:00~16:00/土10:00~14:00)


 臨済宗の白隠慧鶴、中原南天棒を始めとする珠玉の禅書画、山口長男、コシノジュンコなどの現代美術含め、執行草舟コレクションの所蔵作品、資料約100 点を一挙公開。禅芸術を通じてその魅力を探ります。世界における禅の普及と受容、特にスペインでの広がりについての展示も合わせてお楽しみください。


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 また、日西交流を記念して、東京都千代田区麹町の執行草舟コレクション展示室・戸嶋靖昌記念館では、「スペインの風」と題し、洋画家 戸嶋靖昌の30年にわたるスペインでの画業を中心として、帰国後の弊館との共働において制作された作品も含め、代表作を多数展示いたします。会期は2023年10月3日~2024年1月26日まで。2020年に開催された秋田県立美術館「縄文の焔と闇」展以来、約三年ぶりの個展となります。ぜひ両展示にお運びください。


 また、10月1日刊行予定のARTIS25号では展示に関連した同テーマで、スペインと日本の風土の違いや混合によって生み出される創造力について思索します。文化・風土の異なる国において、そのエネルギー体が芸術に与える影響を、日西を比較しながら試みに論じます。


会期:2023年10月28日(土)~11月24日(金)予定
【開館】月~土、11/23祝、【閉館】日曜、11/1、11/3
【開館時間予定】月~木 10:00~17:00/金10:00~16:00/土10:00~14:00

場所:東京都港区六本木一丁目3-29 駐日スペイン大使館内展示室
                           
                         

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2023.9.22

10月1日、文化・芸術に関する定期刊行冊子「ARTIS」(隔月号)第25号が発行されます。

 弊館のコレクションを様々な切り口で紹介し、皆さまにご好評いただいている「ARTIS」(ラテン語で芸術の意)の第25号が10月1日に刊行されます。館長 執行草舟へのインタビュー企画「語る芸術」では、、駐日スペイン大使館にて開催予定の、執行草舟コレクション「禅と美」展(10/28~11/24)を記念し、「スペインの風」というテーマを思索します。戸嶋靖昌記念館では、同時期、「スペインの風」展(10/3~1/26)と同題で、秋田県立美術館にての「縄文の焔と闇」展以来、三年ぶりに戸嶋靖昌の個展を開催します。ぜひ、両国の友好を記念した両展示にお運びください。

 また、今回の<寄稿>私の眼 では、YouTubeにて執行草舟を初めて知った田中敦氏が、八反田友則 画≪愛だけが・・・≫の印象を、臨場感あふれる文に認めてくださいました。絵画と特別な関係を結ぶ軌跡をぜひご一読ください。

 ご興味のあられる方は、無料で配布しておりますので戸嶋靖昌記念館(直通番号:03-3511-8162)までご連絡下さい。

画像をクリックすると見本のページがご覧いただけます。
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▼ 第24号 目次

〈巻頭〉一点を追う     山澤伸「色の戯れ」
〈インタビュー〉語る芸術  スペインの風
〈コラム〉創造者たち    戸嶋靖昌
〈自由企画〉いま、ここで  光のクーラント
〈寄稿〉私の眼       田中敦
〈連載〉戸嶋靖昌からの手紙
    学芸便り
ARTIS 第25号

ARTIS 第25号

2023.9.13

2023年10月3日-2024年1月27日の会期で、「スペインの風」-戸嶋靖昌展を開催します。

〈スペインの風〉戸嶋靖昌画

〈スペインの風〉戸嶋靖昌画


 スペインの風に誘われ、およそ30年にわたり画業を彼の地で続けた洋画家 戸嶋靖昌――。2020年に開催された秋田県立美術館「縄文の焔と闇」展以来、約三年ぶりの個展を戸嶋靖昌記念館展示室(東京都千代田区麹町)にて開催いたします。「スペインの風」(会期:2023年10月3日~2024年1月27日)と題し、戸嶋靖昌のスペインでの画業を中心として、帰国後の弊館との共働において制作された作品も含め、代表作を多数展示します。

 また、10月1日刊行予定のARTIS25号では展示に関連した同テーマで、スペインと日本の風土の違いや混合によって生み出される創造力について思索します。文化・風土の異なる国において、そのエネルギー体が芸術に与える影響を、日西を比較しながら試みに論じます。


 また、駐日スペイン大使館(東京都港区六本木)にて、執行草舟コレクション「禅と美-スペインからのまなざし」展(10月30日~11月24日予定:詳細は公式HPにて告知)が同時期の開催となります。日西友好を記念した両展覧会へとお運び頂けましたら幸いに存じます。


戸嶋靖昌(1934-2006)

戸嶋靖昌(1934-2006)


 1934年生まれ。秋田県出身。武蔵野美術大学彫刻科卒業。同大同科清水多嘉示の研究室助手を務めたあと、1974年にスペインへ渡る。およそ30年間、フランコ独裁政権終焉から新しい時代を迎える現代スペインにおいて、変化する人びとの表情を見つめ、肖像画を描き続けた。アンダルシア地方のグラナダにアトリエを構え、ライフワークの人物画を制作する一方、スペイン各地を旅し、その自然風土、風景を描いた。2000年に日本へ帰国。2002年、執行草舟と出会い、戸嶋の晩年4年間にかけて、執行の肖像画ならびに彫刻を制作する。〈魅せられたる魂-執行草舟の像〉(2006年)が絶筆。72歳で病没。


〈オルベーラの風〉戸嶋靖昌 画

〈オルベーラの風〉戸嶋靖昌 画


会期:2023年10月3日(火)~2024年1月26日(金) 開館 平日・土曜 11:00-18:00 /日・祝休
場所:東京都千代田区麹町1-10 バイオテックビル内 執行草舟コレクション 展示室
                           戸嶋靖昌記念館
                         (要予約 03-3511-8162)

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2023.9.13

2023年10月中旬、竹本忠雄による『執行草舟の視線-美しい星いづこへ』(講談社エディトリアル刊)が刊行されます。

 この度、講談社エディトリアルより『執行草舟の視線―美しい星いづこへ』(¥2,420(税込予価) ISBN:978-4-86677-136-6、288ページ)と題し、日仏両国で活躍する美術・文芸評論家、筑波大学名誉教授の竹本忠雄氏による新刊が2023年10月中旬に刊行されます。アンドレ・マルローの研究家としても知られる氏は、深層の日本紹介と東西対話に長年にわたり従事。この度、霊性文明の旗手として、来るべき未来へ向けた「執行草舟論」を、90歳にして書き上げました。

 対象となる執行草舟は、宇宙・生命・文明論を基軸に、人類的使命を担うべく武士道的生き方、すなわち「葉隠」精神で生きてきました。いままで、誰も描いたことのなかった「執行草舟」の人物像が、いまここに解き明かされます。これからの時代を生き抜くための、人類的未来の予言が散りばめられた待望の一冊を、ぜひお読みください。

竹本忠雄(1932- )

竹本忠雄(1932- )


【プロフィール】

日仏両国語での美術・文芸評論家。筑波大学名誉教授、コレージュ・ド・フランス元招聘教授。アンドレ・マルローの側近・研究家として国際的に著名。深層の日本紹介と高度の東西対話に一貫従事し、特に合理偏重の歴史的錯誤からいかに人類は再起すべきかとの観点で、霊性文明の復興を提唱し、ヴィジョネール(幻視者)としての自らの一代記をまとめた『未知よりの薔薇』全8巻を89歳で刊行した。その2年後、2023年秋、『執行草舟の視線美しい星いづこへ』の出版に至る。主著『マルローとの対話』、『秘伝ノストラダムス・コード』、『皇后美智子さまの祈りの御歌』のほか、アンドレ・マルロー訳書『反回想録』他、著訳書多数。


しかし、ロマンチストとは、ヴィジョネール(幻視者)の文学的側面にすぎない。
その意味で、執行草舟は、ヴィジョネールなのである。
その視線の果てに、何を彼は見たか。そのとき、彼は何者であろうか。
私が描きたかったのは、銀河を仰ぐ、この未知なる肖像である。

――太陽の聖痕 プレリュードより


【構成・章立て】

太陽の聖痕 プレリュード
序説
第一章:新しい神話
第二章:天使との闘い
第三章:起きあがるジザン
第四章:第一の奇蹟 城ヶ島(一九七八年)
第五章:第二の奇蹟 目黒不動尊(一九七九年)
第六章:宇宙的霊性と試練
第七章:破調ラプソディー
第八章:預言者の回廊

『執行草舟の視線-美しい星いづこへ』
『執行草舟の視線-美しい星いづこへ』

『執行草舟の視線-美しい星いづこへ』

2023年10月中旬発売予定 講談社エディトリアル刊
竹本忠雄 著
¥2,420(税込) 288ページ
ISBN:978-4-86677-136-6

2023.7.27

6月1日、文化・芸術に関する定期刊行冊子「ARTIS」(隔月号)第23号が発行されます。

 弊館のコレクションを様々な切り口で紹介し、皆さまにご好評いただいている「ARTIS」(ラテン語で芸術の意)の第24号が8月1日に刊行されます。館長 執行草舟へのインタビュー企画「語る芸術」では、現在、好評開催中の展示「寂―JAKU」展の発想源となった、この世における無常観の極みとも言える「寂」―哀歓を超えた日本独特の美感について思索します。「創造者たち」のコーナーでは中原南天棒を取り挙げ、ほか山岡鉄舟の作品など、寂と関連する「禅」の思想に関しても随所でご紹介しています。

 また、今回の<寄稿>私の眼 では、明治大学文学部卒の伊藤龍哉氏がコシノジュンコ画「影の構成II」の印象を、芸術性の高い文に認めて下さっています。伊藤氏は、戸嶋靖昌の「冬の庭」に関する考察も、明治大学文学部紀要『文芸研究』147号にも掲載してくださいました。ぜひご一読ください。

 ご興味のあられる方は、無料で配布しておりますので戸嶋靖昌記念館(直通番号:03-3511-8162)までご連絡下さい。

画像をクリックすると見本のページがご覧いただけます。
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▼ 第24号 目次

〈巻頭〉一点を追う     戸嶋靖昌「廃屋の庭」
〈インタビュー〉語る芸術  寂-JAKU
〈コラム〉創造者たち    中原南天棒
〈自由企画〉いま、ここで  雨に聴く
〈寄稿〉私の眼       伊藤龍哉
〈連載〉戸嶋靖昌からの手紙
    学芸便り
ARTIS 第24号

ARTIS 第24号

2023.6.12

2023年7月下旬、草舟言行録Ⅱ『人間の運命』(実業之日本社、執行草舟著)発売予定!

 この度、実業之日本社より、執行草舟の新刊シリーズ草舟言行録の第二巻『人間の運命』が、2023年7月下旬に発売開始されます。(¥2,200(税込予価) ISBN:978-4-408-65046-3、304ページ)

 草舟言行録は講演会などで著者が話した内容を纏めたもので、第二巻目は「人間の運命」についてと題し、NPO法人 ヒトの教育の会、公益財団法人 松下政経塾、認定NPO法人 日本を美しくする会・鍵山教師塾、人間学塾・中之島で行なった講義4回分が収録されています

第一篇:真の人間とは何か
第二篇:運命と骨力
第三篇:人間の感化力について
第四篇:運命に生きる

 の章立てで、この一冊に「人間の運命」をいかに考えるべきか、執行草舟の運命論が纏められています。

 なお、山頂にただ独り坐っているという禅の言葉「独坐大雄峰」(どくざだいゆうほう)『碧巌録』より)は、執行草舟が一人一人が人生を生き切るための根本姿勢として選んだものです。

「読者にも運命があり、私にも運命がある。その二つの運命の対話こそが本書の命となっているのだ。」 ――― 執行草舟『人間の運命』まえがきより

草舟言行録Ⅱ『人間の運命』
草舟言行録Ⅱ『人間の運命』

草舟言行録Ⅱ『人間の運命』

2023年7月下旬発売予定 実業之日本社
執行草舟 著
¥2,200(税込) 304ページ
ISBN:978-4-408-65046-3

2023.6.12

2023年7月4日-9月22日の会期で、「寂JAKU」展が開催されます。

撮影:広田勇介

撮影:広田勇介


樹々に聴き、風を想う。夏の静けさ、ほの灯りのゆらぎ。ふと喧騒は消え、寂は息づく。いずれの瞬間にも――。執行草舟コレクションより、安田靫彦の日本画、戸嶋靖昌の洋画作品、土門拳の書、広田勇介の写真作品など、寂を感じさせる芸術を展覧します。展示室にて、ぜひ静寂のひとときをお楽しみください。


〈大伴家持〉(部分)安田靫彦 画

〈大伴家持〉(部分)安田靫彦 画


会期:2023年7月4日(火)~2023年9月22日(土) 開館 平日・土曜 11:00-18:00 /日・祝休
場所:東京都千代田区麹町1-10 バイオテックビル内 執行草舟コレクション 展示室
                           戸嶋靖昌記念館
                         (要予約 03-3511-8162)

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2023.5.27

6月1日、文化・芸術に関する定期刊行冊子「ARTIS」(隔月号)第23号が発行されます。

 弊館のコレクションを様々な切り口で紹介し、皆さまにご好評いただいている「ARTIS」(ラテン語で芸術の意)の第23号が6月1日に刊行されます。本誌内、執行草舟へのインタビュー企画「語る芸術」の中では、「人生は夢」というテーマで、かつては誰もが共通認識として持っていた、死こそが我々生命の中心であり、生は一時の夢であるという考え方こそが人間存在の真実であると語ります。「創造者たち」では、まさに死を見つめて生きた三島由紀夫を取り挙げます。

 また、今回の<寄稿>私の眼 では、日本を代表する元プロキックボクサー 佐藤嘉洋氏が戸嶋靖昌の絵画から得たインスピレーションを文に認めて下さっています。ぜひご一読ください。

 ご興味のあられる方は、無料で配布しておりますので戸嶋靖昌記念館(直通番号:03-3511-8162)までご連絡下さい。

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▼ 第23号 目次

〈巻頭〉一点を追う     月山貞利「守刀」
〈インタビュー〉語る芸術  人生は夢
〈コラム〉創造者たち    三島由紀夫
〈自由企画〉いま、ここで  見えざる涙
〈寄稿〉私の眼       佐藤嘉洋
〈連載〉戸嶋靖昌からの手紙
    学芸便り
ARTIS 第23号

ARTIS 第23号

2023.3.24

4月1日、文化・芸術に関する定期刊行冊子「ARTIS」(隔月号)第22号が発行されます。

 弊館のコレクションを様々な切り口で紹介し、皆さまにご好評いただいている「ARTIS」(ラテン語で芸術の意)の第22号が4月1日に刊行されます。本誌内、執行草舟へのインタビュー企画「語る芸術」の中では、「幽玄なるもの」というテーマで、日本の芸術、美観をつくりあげる元となった、目に見えぬものの捉え方を追求します。

 表紙と〈巻頭〉の「一点を追う」では、平野遼画の《森林》を取り上げます。2023年3月7日(火)-6月24日(土)まで開催予定の「色彩のフーガ」展、執行尾草舟コレクション/戸嶋靖昌記念館展示場にて、同作品がご覧頂けます。

 「創造者たち」のコーナーでは、折口信夫についてご紹介、また今回の〈寄稿〉「私の眼」では、上智大学の学芸員過程の実習でご来館された、三原黎香氏による戸嶋靖昌の彫刻作品≪トルソへ≫に寄せた才能きらめく文を掲載しています。なお三原氏は、上智大学の学生記者クラブに所属され、同大卒の執行真由美副館長に取材し、記事を書いてくださいました。上智学生記者クラブ通信の記事はこちら

 ご興味のあられる方は、無料で配布しておりますので戸嶋靖昌記念館(直通番号:03-3511-8162)までご連絡下さい。

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▼ 第22号 目次

〈巻頭〉一点を追う     平野遼「森林」
〈インタビュー〉語る芸術  幽玄なるもの
〈コラム〉創造者たち    折口信夫
〈自由企画〉いま、ここで  岩に宿りしは
〈寄稿〉私の眼       三原黎香
〈連載〉戸嶋靖昌からの手紙
    学芸便り
ARTIS 第22号

ARTIS 第22号

2023.3.11

2023年4月初旬に、ウナムーノの先達、激しい生涯を生きた『ラーラー愛と死の狭間にー』(執行草舟まえがき・推薦帯付、安倍三﨑訳)伝記・初訳書が法政大学出版局より刊行されます。

『ラーラ―愛と死の狭間に』表紙


 『ラーラ―愛と死の狭間に』(法政大学出版社刊)と題し、スペイン最初のジャーナリスト、マリアーノ・ホセ・デ・ラーラ(1809-1837)の生涯と作品を日本で初めて紹介する独自編集・初訳本が2023年4月上旬に刊行されます。執行草舟によるまえがき、推薦付、安倍三﨑による翻訳。

 スペイン最初のジャーナリストともいわれる急進的自由主義者ラーラ(1809–1837)。ウナムーノを始めとする憂国の哲学・思想を形成した知識人たちにとって象徴的存在として大きな影響を与えたラーラは、フランス革命・ナポレオン軍による侵略を受けた戦火のスペインに生まれます。

 既成概念の崩壊していく激動のスペイン国家をより良くしようと、政治、文化、メンタリティの遅れを激烈な風刺で批判、国民を啓発しようとペンの剣で戦います。その後、政権争いに巻き込まれ、不倫の恋にも破れ、27歳でピストル自殺、のちのスペイン文学を決定づけます。

ラーラの目指すもの、そしてその影響下にいるスペインの哲学者たちの目指すものは「霊性文明」に限りなく近い。だからこそ、スペイン哲学が未来への懸橋と成りうるのだ。―― 執行草舟

【目次】
訳者にかわって【執行草舟】

◆ 第一章:
ラーラとは――—生涯と作品 フアン・ルイス・アルボルグによる解説(初訳)

◆ 第二章:
ジャーナリズム―――記事セレクション
明日またどうぞ/間違った早婚/カフェ/古き良きスペイン人/マドリッドの生活/新しい食堂/スペインの修道院/闘牛

◆ 第三章:
ロマン主義のあらわれ―――戯曲『マシーアス』四幕構成の韻文歴史劇
詩人から詩人へ 若き文学者ラーラの不幸を偲んで ホセ・ソリーリャによる詩

ゴヤの孫娘ロサリオ・ワイス・ソリーリャによる画、1837年頃の最晩年のラーラ肖像

ゴヤの孫娘ロサリオ・ワイス・ソリーリャによる画、
1837年頃の最晩年のラーラ肖像

『ラーラ―愛と死の狭間に』
『ラーラ―愛と死の狭間に』

『ラーラ―愛と死の狭間に』

2023年4月初~中旬発売予定 法政大学出版局刊
マリアーノ・ホセ・デ・ラーラ 著、安倍三﨑 訳
¥2,970(税込予価) 456ページ
ISBN:978-4-588-01154-2


◇ 書籍の詳細ご案内PDFはこちら

2023.1.28

2月1日、文化・芸術に関する定期刊行冊子「ARTIS」(隔月号)第21号が発行されます。

 弊館のコレクションを様々な切り口で紹介し、皆さまにご好評いただいている「ARTIS」(ラテン語で芸術の意)の第21号が2月1日に刊行されます。本誌内、執行草舟へのインタビュー企画「語る芸術」の中では、逃げゆく色彩を目で捉えるとはいかなることか、宇宙の次元から地球の三次元、また絵画の二次元にいかに落とし込むかということについて思索します。同テーマについては、2023年3月7日(火)-6月24日(土)まで開催予定の「色彩のフーガ」展中で、実際の作品をご鑑賞頂けます。

表紙と〈巻頭〉の「一点を追う」では、安田靫彦画の《紅梅》を取り上げます。「創造者たち」のコーナーでは、サルバドール・ダリについてご紹介、また今回の〈寄稿〉「私の眼」では、二十代の小坂萌氏による戸嶋靖昌画≪Crepúsculo―黄昏-≫へ捧げた瑞々しい寄稿文と和歌を掲載しています。

現在、好評開催中の「流体の美学」展(2022年10月11日-2023年2月28日)。未公開の新たに所蔵となったコシノジュンコ氏の作品や伊勢神宮荒木田氏の書ほか、暗黒流体を感じさせる展示へもぜひお運びください。3月からはARTIS21号のテーマ「色彩のフーガ」展もお楽しみに。

ご興味のあられる方は、無料で配布しておりますので戸嶋靖昌記念館(直通番号:03-3511-8162)までご連絡下さい。

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▼ 第21号 目次

〈巻頭〉一点を追う     安田靫彦「紅梅」
〈インタビュー〉語る芸術  色彩のフーガ
〈コラム〉創造者たち    サルバドール・ダリ
〈自由企画〉いま、ここで  魔術的リアリズム
〈寄稿〉私の眼       小坂萌
〈連載〉戸嶋靖昌からの手紙
    学芸便り
ARTIS 第21号

ARTIS 第21号

2023.1.28

2023年3月7日-6月24日の会期で、「色彩のフーガ」展が開催されます。

〈愛だけが…〉部分 八反田友則 画

〈愛だけが…〉部分 八反田友則 画


色彩はフーガ―遁走曲のごとく、捉えられそうになると、手をすりぬけて疾走する。不可思議な色彩の魔術によって、見えないものは見える世界へと、また見えるものは見えない世界へと誘われる。洋画家 八反田友則がスペインの哲学者ウナムーノの瞑想詩『ベラスケスのキリスト』(監訳 執行草舟)から着想した未公開の幻想的な油彩画ほか、平野遼や広瀬功、戸嶋靖昌などの代表的な作品も多く展示します。


〈ドイツ風景―塔のある風景〉平野遼 画

〈ドイツ風景―塔のある風景〉平野遼 画


会期:2023年3月7日(火)~2023年6月24日(土) 開館 平日・土曜 11:00-18:00 /日・祝休
場所:東京都千代田区麹町1-10 バイオテックビル内 執行草舟コレクション 展示室
                           戸嶋靖昌記念館
                         (要予約 03-3511-8162)

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