
2025.12.1
12月7日(日)より「四季逍遥」展(~2026年3月28日)、始まります。※12月9日(火)は振休休館です。

安田靫彦画、春夏秋冬4種1セットポストカードイメージ
この度、「四季逍遥」展(会期:2025年12月7日―2026年3月28日※12月9日(火)は振休休館)に合わせて、安田靫彦の絵画春夏秋冬をイメージした4種類1セットのポストカードを販売開始いたします。販売価格は4枚入り1セット単位での販売(単品販売不可)で、1000円となります。お電話(バイオテック代表電話:03-3511-9711もしくはE-mail: shigyo_collection@biotec1984.co.jpに氏名、ご住所、お電話番号、個数を明記をお願いします)でもご注文承ります。郵送をご希望の方は、一律430円の送料が別途かかります。展覧会会期以降も常時販売となりますので、ぜひ年間を通じてご用命頂けましたら幸いに存じます。
※年内には執行草舟公式YouTubeチャンネルのオンラインショップにても購入できるよう対応してまいります。

春:安田靫彦画「阿呼詠詩」
菅原道真の子供の頃を描いた、月の夜、白梅の樹のもとで筆をとる阿呼(道真の幼名)を描いた美しい作品です。「月夜見梅花(げつやばいかをみる)」「月は雪の如く輝き 梅花は星の照るに似る 憐れむべし金鏡転じ 庭上に玉房馨れるを」(意味:月は雪のように輝き、梅の花は星が照るように見える。ああ、丸い月が空を巡り、庭には芳しい梅の香りが満ちていることよ)という漢詩を、わずか十一歳のときに詠じたシーンです。新春にもぴったり、また年間を通じて学問にまつわる吉運のしるしとしても、季節問わずにご使用いただけます。

夏:安田靫彦画「八橋」
『伊勢物語』の在原業平が京から東へ下る旅の途中、三河の国(現在の愛知県知立市あたり)の、かきつばたの花が美しく咲き誇る「八橋」に着いたあの有名なシーンを描いた作品です。業平はかきつばたに感じ入り、頭文字をかきつばたで始めた「からごろも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもう」という和歌を詠じたのです。かきつばたの深い群青と、業平の青い衣に、さわやかな初夏の風を感じる作品です。

秋:安田靫彦画「柿」
本作は、中山義秀による松尾芭蕉の生涯を描いた長編小説『芭蕉庵桃青』(中央公論社、文庫版)の表紙にもなった、強い存在感を放つ柿を描いた一作です。安田靫彦が草樹、花や植物を愛で、大磯の自宅の庭は梅の花咲き誇る「小梅林」となっていたことはよく知られています。また日常で食した果実や季節の素材なども、折々につけ描いていました。柿をモチーフにしたスケッチなども複数ありますが、なかでも本作は着彩もしっかりと完成させた作品です。秋の夜長にこのハガキでお手紙を書いてみてはいかがでしょうか。

冬:安田靫彦画「吉野のわかれ」
かの有名な、主君・源義経と家臣・佐藤忠信の、吉野山での最期のわかれを描いた、涙なくしては語れぬシーンです。義経が頼朝の反感を買い、吉野山に静御前と臣下たちと身を潜ませていました。ほどなく追手の僧兵に追われることになり、義経の兜をかぶって身代わりとなった忠信が囮(おとり)となってくいとめるうちに、義経は東北へと逃げていったのでした。武士道の極みとも言える、雪のちらつく主君と家臣のわかれの、身を切るような吉野山のシーン。季節問わず、武士道精神を伝える一枚です。

「四季逍遥」展 メインイメージ 安田靫彦画、春夏秋冬4作
2025.11.14
12月7日(日)より「四季逍遥」展(~2026年3月28日)、始まります。※12月9日(火)は振休休館です。

「四季逍遥」展 メインイメージ 安田靫彦画、春夏秋冬4作
この度、「四季逍遥」展(会期:2025年12月7日―2026年3月28日※12月9日(火)は振休休館)と題し、日本人の美的感性の奥深くにある季節の移ろいと死生観をあらわした、選りすぐりの作品を展示します。日本画家 安田靫彦の筆による情緒にしみいる四季、日本人洋画家の広瀬功、戸嶋靖昌などの独特の美観を感じさせる自然を始め、木々や風、揺らぎ、無常などもテーマにご紹介します。四季の無くなりつつあるいま、執行草舟コレクションを逍遥して頂けましたら幸いです。
また、12月1日刊行のARTIS38号では展示と同題「四季逍遥」をテーマに思索します。巻頭は安田靫彦による≪白梅≫を取り挙げ、《創造者たち》では菊池契月についてご紹介、自由企画≪いま、ここで≫では広瀬功の「剣岳初夏」とその色彩表現について纏めています。ご来館の方による寄稿文≪私の眼≫では、北川周哉氏による、戸嶋靖昌画「冬の旅―四つのかりん―」について書かれた、格調高い散文詩が寄せられています。ぜひお手にとってご覧ください。

《春山》広瀬功
「四季逍遥」展
会期:2025年12月7日(日)~2026年3月28日(土) 開館 平日・土曜 11:00-18:00 /日・祝休
場所:東京都千代田区麹町1-10 バイオテックビル内 執行草舟コレクション 展示室
戸嶋靖昌記念館
(要予約 03-3511-8162)
⇒ 地図はこちら
★執行草舟コレクション・戸嶋靖昌記念館の年末・年始のお休みについて★
この度、2025年12月7日(日)が当館館長 執行草舟の公式YouTubeチャンネルのリアルイベントにつき、全社営業とさせていただきます。それにともない、振替休日として2025年12月9日(火)はお休みとなります。また年末・年始のカレンダーは以下となりますので、合わせてお知らせさせて頂きます。

2025.11.14
12月1日、文化・芸術に関する定期刊行冊子「ARTIS」(隔月号)第38号が発行されます。
弊館のコレクションを様々な切り口で紹介し、皆さまにご好評いただいている「ARTIS」(ラテン語で芸術の意)第38号が12月1日に刊行されます。「四季逍遥」という主題で、日本に息づく繊細な自然観と四季の移ろい、芸術との相関関係をを思索します。同題の展覧会「四季逍遥」展も、12/7(日)-3月28日(土)の会期で開催しますので、実物も合わせてご鑑賞いただきたく、会期中みなさまのお運びを心よりお待ちしております。
冒頭「一点を追う」では、日本画家 安田靫彦の〈白梅〉に焦点をあてます。靫彦は草花のなかでも特に梅を愛でており、庭に植えスケッチにいそしんでいた様子を短文とともにご紹介します。ちなみに〈白梅〉は、靫彦のご子息で美術評論家の安田建一氏が特に好んだ作品です。
また、「創造者たち」のコーナーでは、弊館所蔵の日本画家のひとり菊池契月の生涯をご紹介、その理知的かつ探究心の強い姿勢やルーツの秘密に迫ります。自由企画「いま、ここで」では、広瀬功の「剣岳初夏」の色彩表現を思索しつつ、同画家の表現したかったものを探ります。
ご来館の方による寄稿文「私の眼」では、観測宇宙物理学研究者という珍しい背景をもつ北川周哉氏による、戸嶋靖昌の≪冬の旅―四つのかりん―≫への寄稿文をお読み頂けます。尖鋭な審美眼で捉えた、香り立つ散文詩をぜひお楽しみください。
ARTISにご興味のあられる方は、無料配布ならびに無料定期便にてお届けしておりますので、ご用命は戸嶋靖昌記念館(直通番号:03-3511-8162)もしくはshigyo_collection@biotec1984.co.jpまでご用命下さい。お申込みの折は、ご氏名・ご住所を承っております。


ARTIS 第38号
2025.11.1
2025年末年始の休業予定
㈱日本生物科学ならびに㈱日本菌学研究所へ日頃よりご愛顧賜わり誠にありがとうございます。
ここに年末年始の休業の予定をお知らせさせて頂きます。

最終営業日:2025年12月28日(日)
※通常通りの営業時間です。
休業日 :2025年12月29日(月)- 2026年1月5日(月)
年初始業日:2026年1月6日(火)
※通常通りの営業時間です。
お電話などでのお問合せは、1月6日(火)午前11:00からのご対応となります旨、なにとぞご了承ください。
休業中、ご不便をおかけいたしますが、なにとぞ来年もご愛顧頂けますようお願いいたします。
2025.9.19
10月1日、文化・芸術に関する定期刊行冊子「ARTIS」(隔月号)第37号が発行されます。
弊館のコレクションを様々な切り口で紹介し、皆さまにご好評いただいている「ARTIS」(ラテン語で芸術の意)の第37号が10月1日に刊行されます。「幻想と神話」という主題で、、芸術における幻想とは何か、また神話から生まれる芸術はいかなるものかを思索します。冒頭「一点を追う」では洋画家 平野遼の〈朝の方へ〉を紹介、外光を遮断したアトリエで瞑想しながら生み出された作品を紹介します。「創造者たち」のコーナーでは、弊館に書が所蔵されている空海の生涯を取り挙げ、その激動の、神話そのものの生涯を追います。また、自由企画「いま、ここで」では、白隠禅師の最晩年の書「虚空蔵菩薩」を掲げ、空海も白隠も学んだという虚空蔵求聞持法について紹介します。ご来館の方による寄稿文「私の眼」では、東京都公立小学校の図工専科教諭の中村路佳氏の、戸嶋靖昌が若き日に描いた≪白い神話≫を歌った水水しい詩をお読み頂けます。2020年に行なわれた秋田県立美術館「縄文の焔と闇ー戸嶋靖昌展」にて、中村氏が本作品と出会ったときの印象を元に詩を紡いでくださいました。ぜひお手にとってご覧ください。引き続き「古代の息吹」展(会期:2025/7/29~2025/11/29)が好評開催中です。ARTIS37号の冒頭で紹介した平野遼の作品も展示しておりますので、ぜひお立ち寄りください。
ARTISにご興味のあられる方は、無料配布ならびに無料定期便にてお届けしておりますので、ご用命は戸嶋靖昌記念館(直通番号:03-3511-8162)もしくはshigyo_collection@biotec1984.co.jpまでご用命下さい。お申込みの折は、ご氏名・ご住所を承っております。


ARTIS 第37号
2025.9.5
『魂の燃焼へ 増補決定版』(故・清水克衛×執行草舟著、実業之日本社)刊行と記念イベントのお知らせ
この度、江戸川区篠崎の読書のすすめ店長 故・清水克衛氏と執行草舟の対談を纏めた『魂の燃焼へ』(実業之日本社)が、2023年に篠崎にて行なわれた二人の対談も追加した増補決定版として刊行されます。元々、2015年に刊行された同著ですが、長らく絶版となっており各所より復刊のご要望を頂いていました。また、この度、2025年が読書のすすめ30周年となり、その記念も合わせて増補決定版として刊行される運びとなりました。
ところが、刊行直前に清水克衛氏が逝去(2025年6月)され、惜しくも最後の著作となってしまいました。役に立たない読書、自分の人生を生き切るための読書を牽引してきた清水氏の生き方がラストメッセージとして込められた同著を、ぜひお手にとって読書について考えて頂くきっかけとなれば幸いです。

「人生の本質をつかむ」2025年10月10日(金)18:30~開催 於 自由学園明日館 講堂
また、この刊行を記念して、実業之日本社主催で「人生の本質をつかむ」というテーマでイベントが行われます。日々の読書をいかにして人生の核心へと結びつけていくかについて、執行が語ります。聴き手に株式会社 LIMIT-BREAKER代表取締役でYouTubeやセミナーを中心に経営者やリーダーを育てるビジネスモデルを提案し、「World Upgrade」(あらゆる世界を進化させる)を理念とする小田真嘉氏を迎え、深い問いと応答を通じて学ぶイベントです。
ぜひ『魂の燃焼へ』刊行を記念したイベントにお申込みください。
【イベント内容】
【イベント日時】
日時:2025年10月10日(金)開場:17:30/開演18:30~20:00/質疑応答20:00~20:30
【会場】
自由学園明日館 講堂(〒171-0021 東京都豊島区西池袋2丁目20)
池袋駅メトロポリタン口より徒歩5分
【参加費】
(価格はすべて税込表記)
・書籍『魂の燃焼へ 増補決定版』(1冊)+会場チケット 6,000円
※数量限定で直筆サイン本が当たります。
・会場チケット 4,000円
・オンラインチケット 3,000円
※イベント終了後、アーカイブ動画を1か月間視聴可能。
【主催者・お問い合わせ先】
株式会社 実業之日本社 event@j-n.co.jp


『魂の燃焼へ 増補決定版』
2025年9月26日発売予定 実業之日本社刊
執行草舟 著
¥2,200(税込) 272ページ
ISBN:978-4-40865-171-2
2025.7.9
8月1日、文化・芸術に関する定期刊行冊子「ARTIS」(隔月号)第36号が発行されます。
弊館のコレクションを様々な切り口で紹介し、皆さまにご好評いただいている「ARTIS」(ラテン語で芸術の意)の第36号が8月1日に刊行されます。「古代の息吹」という主題で、古代とつながる芸術について思索します。冒頭「一点を追う」では韓国の天才彫刻家 権鎮圭の〈自刻像〉を紹介、当館の柱となる洋画家 戸嶋靖昌との友情により日本に残された貴重な作品(戸嶋靖昌遺品)となります。「創造者たち」のコーナーでは同彫刻家 権鎮圭についての生涯を取り挙げ、また、自由企画「いま、ここで」では、縄文の息吹と白隠禅師の最晩年の書「百壽」との関係を取り挙げます。ご来館の方による寄稿文「私の眼」では、「探究心の雑食家」ハンシ氏の月山刀に関する軽妙なショートエッセイをお読み頂けます。ぜひお手にとってご覧ください。同題となる「古代の息吹」展(会期:2025/7/29~2025/11/29)が開催され、権鎮圭の時代を超越した作品をご覧いただけます。合わせてお運び頂けましたら幸いです。
ARTISにご興味のあられる方は、無料配布ならびに無料定期便にてお届けしておりますので、ご用命は戸嶋靖昌記念館(直通番号:03-3511-8162)までご連絡下さい。


ARTIS 第36号
2025.7.9
2025年7月29日より、「古代の息吹」展(~11/29)、始まります。執行草舟コレクションInstagramフォローキャンペーン実施中!きんちゃんステッカーもらえます

「古代の息吹」展 メインイメージ 権鎮圭≪自刻像≫(戸嶋靖昌遺品)
この度、「古代の息吹」展(会期:2025年7月29日~2025年11月29日)と題し、縄文や古代文明を感じさせ、悠久の時とつながるコレクションを中心に展示します。当館展示としては初公開の権鎮圭の彫刻「自刻像」(戸嶋靖昌遺品)が見どころとなります。戸嶋靖昌の武蔵野美術学校時代の先輩にあたり、二人は芸術上、大きな影響を与え合っていました。戸嶋に託された、権鎮圭の傑作をご覧いただけます。また、この度、ご遺族よりご寄贈頂いた高村光太郎と交流のあった小坂圭二の彫刻作品などを、白隠慧鶴の書、洋画家 平野遼、山口長男、コシノジュンコの現代に生きる作家の古代・縄文的絵画と組み合わせます。「古代の息吹」をぜひ感じて頂けましたら幸いです。
また、8月1日刊行のARTIS36号では展示と同題「古代の息吹」をテーマに思索します。巻頭は権鎮圭による≪自刻像≫を取り挙げ、自由企画≪いま、ここで≫では白隠慧鶴の最晩年の書「百壽」と縄文の関係について纏めています。ご来館の方による寄稿文≪私の眼≫では、「探究心の雑食家」ハンシ氏による、月山刀について書かれた軽妙なショートエッセイが寄せられています。ぜひお手にとってご覧ください。
★古代の息吹展会期中に執行草舟コレクション・戸嶋靖昌記念館officialインスタフォローできんちゃんステッカープレゼント★
期間中、展覧会を見に来て頂き、Instaフォロー画面を見せてくれたら、きんちゃんステッカー1枚プレゼント。
母体の㈱日本生物科学の公式キャラクターが画家になったアート仕様のステッカーです!ぜひ、フォローしてね。

アートきんちゃんステッカー

《聚》山口長男
会期:2025年7月29日(火)~2025年11月29日(土) 開館 平日・土曜 11:00-18:00 /日・祝休
場所:東京都千代田区麹町1-10 バイオテックビル内 執行草舟コレクション 展示室
戸嶋靖昌記念館
(要予約 03-3511-8162)
⇒ 地図はこちら
2025.5.19
6月1日、文化・芸術に関する定期刊行冊子「ARTIS」(隔月号)第35号が発行されます。
弊館のコレクションを様々な切り口で紹介し、皆さまにご好評いただいている「ARTIS」(ラテン語で芸術の意)の第35号が6月1日に刊行されます。今回、「風土と色」と題し、色彩を切り口に、風土や地霊がいかに絵画に表わされるのかについて思索します。冒頭には戸嶋靖昌の訪ねたモロッコのララーチェを描いた水彩画を紹介、「創造者たち」のコーナーでは草舟コレクションで陶器を所蔵している志賀直哉を取り挙げます。また、自由企画「いま、ここで」では、安田靫彦の美観を醸成した奈良の風土との関係を探り、ご来館の方による寄稿文「私の眼」では、日本画家 前田有加里氏による、安田靫彦の「生成」を見たときの印象が情感豊かに寄せられています。ぜひお手にとってご覧ください。
執行草舟コレクション展示室/戸嶋靖昌記念館では、引き続きARTIS34号と同題の「風のかたみ―新・コレクション―」展(会期:2025/4/1~2025/7/19)にて、執行草舟コレクションに新しく加わった所蔵作品を初公開しています。洋画家 広瀬功、彫刻家 沢田英男といった、霊性的な、未来芸術の象徴となると執行が捉え、近年、多く集めた美術作品が中心となります。また、いままでのコレクションも組み合わせて展示。「風のかたみ」の新しい風とともに、受け継がれる霊性の変容を感じて頂けましたら幸いです。
ARTISにご興味のあられる方は、無料配布ならびに無料定期便にてお届けしておりますので、ご用命は戸嶋靖昌記念館(直通番号:03-3511-8162)までご連絡下さい。


ARTIS 第35号
2025.5.19
2025年7月7日前後発売予定、草舟言行録IV『幸福とは何か』(実業之日本社刊、執行草舟著)が刊行されます!
この度、実業之日本社より、執行草舟の新刊シリーズ草舟言行録の第四巻『幸福とは何か』が、2025年7月7日前後に発売開始されます。(¥2,200(税込予価) ISBN:978-4-408-65130-9、344ページ) ご購入・ご予約はこちらから
草舟言行録は講演会などで著者が話した内容を纏めたもので、第四巻目は「幸福とは何か」と題し、第一篇がPHP研究所東京本部(京都本部中継)で行った『現代の考察』出版記念講演、第二篇は人間学塾中之島主催の大阪大学・中之島センターで行ったときの講演、第三篇は松下政経塾三十六期の授業としての講義です。第四篇は、三島由紀夫没後五十年の「憂国忌」と第五十三回「憂国忌」にて行った講演が収録されています。この一冊に真の「幸福とは何か」、現代人の幸福観とは異なる、根本的な生命燃焼を促す幸福の思想が詰まっています。ぜひお手に取ってみて下さい。
第一篇:幸福について
第二篇:道徳とは何か ー真の幸福へ向かってー
第三篇:人間にとって憧れとは何か
第四篇:神話と幸福ー憂国忌講演録ー
禅の言葉「万里一条鉄」『人天眼目』より)は、執行草舟が「幸福とは何か」を表す言葉として選んだものです。執行草舟いわく「真の宇宙的平等を表わす。すべてのものには、一つの意志(魂)が貫かれている。そこには永遠の平等がある。」の意。
私の幸福観は、ただ一度の人生を生きる、ただ一つの生命が持つ真の燃焼のことを言っている。それこそを、私は人間の幸福と断言し続けているのだ。
――― 執行草舟『幸福とは何か』まえがきより


草舟言行IV『幸福とは何か』
2025年7月7日前後に発売予定 実業之日本社刊
執行草舟 著
¥2,200(税込) 344ページ
ISBN:978-4-408-65130-9
2025.4.16
GW期間中の㈱日本生物科学、戸嶋靖昌記念館の営業日について
平素よりBIOTEC事業へのご愛顧を賜りまして、誠にありがとうございます。
5月のゴールデンウィーク期間中の㈱日本生物科学の営業日ならびに執行草舟コレクション/戸嶋靖昌記念館の開館日に関し、お知らせさせて頂きます。

5月3日(土)、6日(火)の祝日は、通常通りの営業・開館となります。(※5月4日(日)、5月5日(月)は、通常の定休日となります)
代わりに5月10日(土)、13日(火)を振替休日とさせて頂きますので、ご確認頂けますようお願いいたします。
2025.3.11
4月1日、文化・芸術に関する定期刊行冊子「ARTIS」(隔月号)第34号が発行されます。
弊館のコレクションを様々な切り口で紹介し、皆さまにご好評いただいている「ARTIS」(ラテン語で芸術の意)の第34号が4月1日に刊行されます。今回、「風のかたみ」と題し、新しい時代に適した霊性表現としての芸術について、執行草舟が語ります。巻頭は広瀬功による≪林檎咲く頃≫を取り挙げ、自由企画≪いま、ここで≫では沢田英男の制作について纏めています。ご来館の方による寄稿文≪私の眼≫では、間質ゲルの研究に携わる医学博士 福士嗣海氏による、月山刀を熱力学第二法則と結び付けて評したみずみずしい文が寄せられています。ぜひお手にとってご覧ください。
執行草舟コレクション展示室/戸嶋靖昌記念館では、ARTIS34号と同題の「風のかたみ―新・コレクション―」展(会期:2025/4/1~2025/7/19)にて、執行草舟コレクションに新しく加わった所蔵作品を初公開いたします。洋画家 広瀬功、彫刻家 沢田英男といった、霊性的な、未来芸術の象徴となると執行が捉え、近年、多く集めた美術作品が中心となります。また、いままでのコレクションも組み合わせて展示。「風のかたみ」の新しい風とともに、受け継がれる霊性の変容を感じて頂けましたら幸いです。
ARTISにご興味のあられる方は、無料配布ならびに無料定期便にてお届けしておりますので、ご用命は戸嶋靖昌記念館(直通番号:03-3511-8162)までご連絡下さい。


ARTIS 第34号
2025.3.11
2025年4月1日より、「風のかたみ―新・コレクション―」展、始まります。

沢田英男 彫刻制作・撮影
この度、「風のかたみ―新・コレクション―」展(会期:2025年4月1日~2025年7月19日)と題し、執行草舟コレクションに新しく加わった所蔵作品を初公開いたします。洋画家 広瀬功、彫刻家 沢田英男といった、霊性的な、未来芸術の象徴となると執行が捉え、近年、多く集めた美術作品が中心となります。また、いままでのコレクションも組み合わせて展示。「風のかたみ」の新しい風とともに、受け継がれる霊性の変容を感じて頂けましたら幸いです。
また、4月1日刊行のARTIS34号では展示と同題「風のかたみ」をテーマに、新しい時代に適した霊性表現について、執行草舟が語ります。また、巻頭は広瀬功による≪林檎咲く頃≫を取り挙げ、自由企画≪いま、ここで≫では沢田英男の制作について纏めています。ご来館の方による寄稿文≪私の眼≫では、間質ゲルの研究に携わる医学博士 福士嗣海氏による、月山刀を熱力学第二法則と結び付けて評したみずみずしい文が寄せられています。ぜひお手にとってご覧ください。

《八ヶ岳高原》広瀬功
会期:2025年4月1日(火)~2025年7月19日(土) 開館 平日・土曜 11:00-18:00 /日・祝休
場所:東京都千代田区麹町1-10 バイオテックビル内 執行草舟コレクション 展示室
戸嶋靖昌記念館
(要予約 03-3511-8162)
⇒ 地図はこちら
2025.2.13
2025年3月末に発売予定(3月上旬予約開始):和歌の決定本!執行草舟歌集『未生』が講談社エディトリアルより刊行予定
2025年3月末予定で、講談社エディトリアルより、歌集『未生』と題し、執行草舟が50代より詠みつづけてきた和歌5000首以上の中から、1400首余りを選集して約600ページに纏めた和歌集が刊行されます。劇的な執行の人生そのものの軌跡が、あらゆる和歌に歌われ、時と思い出が昇華された決定的な一冊となります。歌そのものについて、また青春時代の思い出から武士道、出会った人々、家族について、さらには芸術・思想に関する和歌も多く収められています。神社、仏閣から日本神話を謳った長歌なども収録、現代まれに見る多角的な和歌集となっています。
読者への導きとして、欄外にはその歌の詠まれた背景や歴史、執行の心の軌跡などが説明として書かれています。また、現代人に馴染みのない枕詞、古語などの補足説明も同ページ内で読むことができ、和歌を立体的に味わうための工夫が散りばめられていますので、ぜひお手に取って頂けたら幸いです。歌集という枠内にとどまらないドラマチックな装丁で使われている写真は、写真家、画家の立原青(たちはらせい)氏による、流れゆく砂を写した作品です。執行いわく「火星」や、安部公房の『第四間氷期』を彷彿とさせる未来的なカットによって、唯一無二の装丁ともなっています。
章立て: 全1407首
序
第一章 歌の心 六十一首
第二章:思い出 五十七首
第三章:青春 四十九首
第四章:忠義 四十九首
第五章:出会い 百二十三首
第六章:三島由紀夫 二十三首
第七章:武士道 六十五首
第八章:家族 八十一首
第九章:亡き妻 九十二首
第十章:祖先 四十七首
第十一章:初心 十七首
第十二章:創業 七十一首
第十三章:宇宙・運命 二十八首
第十四章:思想 三十首
第十五章:芸術 四十四首
第十六章:憂国 五十二首
第十七章:霊場(神社・仏閣) 八十一首
第十八章:初国(建国と道臣命の忠義)五十一首
第十九章:歴史 二十七首
第二十章:憂国の芸術 四十八首
第二十一章:戸嶋靖昌 七十七首
第二十二章:安田靫彦 五十九首
第二十三章:月山貞利 五十一首
第二十四章:養常 六十一首
第二十五章:生死 六十三首
跋
「人間の生命とは、神話そのものではないか。生命の淵源こそが、神話なのだ。神話を仰ぎ見ること。それ以上の作歌の行はこの世にはない。すべての歌は、神話から紡ぎ出されている。神話から生まれた涙として、この地上に滴り落ちて来るに違いない。」
――― 執行草舟 歌集『未生』序より


『未生』
2025年3月末発売開始予定(3月上旬予約開始) 講談社エディトリアル刊
執行草舟 著
¥3,850(税込) 604ページ、1407首収録
ISBN:978-4-86677-157-1
2025.1.29
2月1日、文化・芸術に関する定期刊行冊子「ARTIS」(隔月号)第33号が発行されます。
弊館のコレクションを様々な切り口で紹介し、皆さまにご好評いただいている「ARTIS」(ラテン語で芸術の意)の第33号が2月1日に刊行されます。今回、「聖なるものへ」と題し、芸術に現われた聖性について思索します。執行草舟館長のインタビューでは、「聖なるもの」の歴史的変遷から、未来に向けた新しい芸術形態まで広く語ります。
巻頭の絵画は、松井ユカ氏の描いた「青富士」を取り挙げ、その作品に隠された神秘と深みに迫ります。
また、今回、ご来館者から寄せられる寄稿コーナー〈私の眼〉では、立原青氏の写真に寄せて、美学者の平井倫行氏が、知と美を探究した、詩情溢れる美術批評文をご寄稿下さいました。ぜひお手に取っていただけましたら幸いに存じます。
執行草舟コレクション展示室/戸嶋靖昌記念館では、多くの方にご来館いただいております「剣と花」展(~05/3/22)が引き続きご覧いただけます。毎月、ガラスケースの無い展示作品は入れ替わりますので、ぜひ折々の作品をお楽しみ頂けましたら幸いです。刀工月山家の月山貞利による刀剣、山岡鉄舟、安田靫彦の書画ほか、 武士道的な魂、 また、その生き方を「花」のごとく精華した作品を一同に展示しています。
ARTISにご興味のあられる方は、無料配布ならびに無料定期便にてお届けしておりますので、ご用命は戸嶋靖昌記念館(直通番号:03-3511-8162)までご連絡下さい。


ARTIS 第33号